D40(その3)

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 Nikonの業績が好調らしい。特にデジタル一眼レフとしては破格のD40がブレイクしたようで、その「絶好調」のD40に更にD40xを追加 !?


 D40の好調さは基本的に小型さと価格なのだろうが、ライバル?であるkissDXと比較して思うのはカメラとしてのわかりやすさではないかと思う。

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 私は何故かNikonとCanonの両方を所有しているが、実のところ常に低価格の機種には興味がある。今だから白状するが、私が所有していたフィルムカメラのEOSは、ほとんど全て最廉価機種だった<自爆。つまり機械というかカメラの持ち味としての「格差」や性能差にはほとんど興味が無く、もっぱら画角とその操作性と(ちょっぴり)画質だけ必要としていたのだった。だってほとんどオートで撮るし、連写なんかしないし。

 しかしデジタルの時代になってその気になるチェックポイントが変化してしまい、レンズや自分のカメラ選びに大きく影響を与えてきた。以前はAFの技術はEOSが圧倒的だった。超音波レンズの素早く音もない動作は、他のメーカーには無い技術だった。そのうえ、手頃な価格と魅力的な画角で提供された様々なズームレンズ類。そう言うことで私はEOSユーザーになったのだ。特にF2.8で20mmからの広角ズームや、手ぶれ防止機能付き高倍率標準ズーム・望遠ズームは1990年頃には他に見あたらなかった(と思う)。仕事用のNikon以外、カメラにはあまり拘りはなかった(つもり)。そもそも、手頃な価格の24-50mmの広角ズームがペンタックス製だったとか、文字が入力できるデータバックが使えると言ってチノン(ペンタックスマウントだった)にある、と言う理由でカメラを買ったりしたのだから。そう言う時代の愛機は43-86ズームに超廉価機Nikon EMだった(えっへん←撃沈 ごぼごぼ)。

 さて話を戻し、アマチュアの端くれの私でも判るファインダーの話をしよう。どんなに異論があろうともEOS-1Ds系のファインダーの見え方は最高だと思う(ピントが合わせやすいとか別にしても)。けれども、現実にあんなに大きく重く高価なカメラをホイホイ買える人はそう多くない。蛇足だが、現在使用中の30Dのファインダーは今イチ(トホホ)。

 一方NikonのそれはD2系を除くと、悲惨と言うか手を抜いたと(言うか手が回らなかったと言う方が適切かもしてないが)言わざるを得なかった。基本的にNikonは銀鉛カメラのファインダーの流用でごまかしてきたんだから、D1、D100、D70ユーザーだった私が言うのだから本当だって!。けれどD200の登場以降、Nikonはカメラの何が大切であるか、決して手を抜いてはいけない事柄をようやく理解し始めたのではないかと思う(APS-c系のファインダーのベースがようやく完成した?)。

 操作性の判りやすさもそうだし、手に取った時の馴染み、そしてファインダー。そう言う意味で、D80もD40も本当に良くできている。他のメーカーでのカメラで、ファインダーが良くできているのはPentax K10Dだと思う。パンケーキレンズを使ってみたいので興味を持ったK100Dはちょっと・・・。だから店頭で手にとって見た時のD40の感触は、「(全部)安くした」カメラではなく「高いカメラをほどよく安く仕上げた」カメラになっていた。

 プロ&ハイアマチュア用・中級・初心者用と3つのクラスに分けると、それぞれが異なった操作系を与えられたCanonと、(かなり)統一されたNikonと言われる。そしてそれはファインダー一つ採っても明らかになった。そう言うことでも、D40はバッテリーの互換性(実はD200/D80系も)が問題だがEOS Kissより個人的に評価している。それと最近のCanon EFレンズには魅力的なものがないものまったく不満だし・・・。

 

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このページは、kimuraが2007年3月23日 12:14に書いたブログ記事です。

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