フルサイズの行方

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 「フルサイズを持っている人は何しているの?」先日天上人さまの質問に私はたじろいだ。全く考えたことのない疑問だった。←真っ赤なうそ(滝汗)。
 
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 もはやデジタル一眼レフの入門機はおろかコンパクトデジカメまで1,000万画素越え。フルサイズ機に至っては2,000万画素を越えてしまった。Nikon D1がわずか200数十万万画素だったということなどすでに忘却の果て。画素数だけ考えれば恐るべき時代である。
 
 
 あの疑問はすでに1,000万画素を越えた時代、フルサイズが登場した時に私にはその答えは出ていた。現在、新型のデジカメやレンズが出ると口うるさく批判ばかりする連中は、貧弱なモニターであり得ない拡大を行い、動画を撮ろうとでも言うような連写の末、やれ像の流れが、やれ二線ぼけが、やれにじみが、と。
 
 プリントアウトもしない。Rawで撮影もしない。ネットで画像も公開しない。だからといって、こだわってAdobeRGBモニターはおろか30インチモニターも使わない。だからプロジェクターもこだわらない。多分他人に見せるのは、せいぜいノートパソコン。もしかしたらiPodや最新のポケットに入るプロジェクターなんだろう。
 
 
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 誰でも批評家のネットの時代だ。作品がどうのこうのではなく、その画像のあら探しし放題。
 
 
 森の中の樹木の、瞬間の葉脈しか見ていない、そんなフルサイズの時代(・・・だと思う)。
 
 

 
 
 

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このページは、kimuraが2009年4月24日 15:46に書いたブログ記事です。

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